
「WordPressテーマを選定しよう」と言われても、「どれを使うべきか判断が付かない、、、」というのが実態ではないでしょうか。それもそのはず、「WordPressテーマ」の数(種類)は万単位です。公式ディレクトリにアップされているものだけで8,060あるのですから※、「好きなものを選んで」と言われても簡単に選べるものではありません。
しかし、「ビジネス目的で使う」かつ「低予算、出来れば無料」という具体的な用途があれば選択肢は一気に絞られます。
このコンテンツでは、ビジネス目的で使うWordPressサイトに欠かせない機能と、その機能を実装済みのWordPressテーマ(無料!)を紹介してきます。
Contents
1. ビジネス目的で作るなら欠かせない機能3つとその理由
無料テーマであっても、ビジネス目的でWordPressサイトを運営するならこの3つだけは外せないという機能について解説します。これらの機能全てを満たすテーマを選定するようにして下さい。
機能①:スマホ閲覧に対応していること
このサイトでも再三言及していますが、インターネット閲覧者の7~8割がスマートフォンを使っていると言われています。スマートフォンは画面が小さいので、PC向けの表示だと非常に閲覧しづらい。結果、離脱につながりやすくなるのです。
よってスマホ向けの表示が出来るテーマを使う必要があります。これは既にやっている人多数なので、あなたがやらなければ圧倒的に不利になります。
具体的には、使いたいと思ったテーマが「レスポンシブ(レスポンシブウェブデザイン)※対応」しているか否かを確認して下さい。スマートフォン専用ページが表示されるというテーマなら、尚良しです。
レスポンシブウェブデザイン (Responsive Web Design)とは、簡単に言えば閲覧者が使っているデバイス(パソコン、タブレット、スマートフォン等)の画面サイズに応じたウェブページを自動的に表示する手法のこと。
機能②:CTA(Call To Action)機能付きであること
成果を得るためには、だんだんと商品・サービスが気になってきた人の背中を押す必要があります。つまり行動を喚起しないと、成果にはつながりません。
行動というのは気持ち(感情)の問題が大きいので、気持ちが萎える前に必要な情報を教える必要があります。「購入ページがどこにあるか分からない、、、」となってしまえば「カゴ落ち」以前に「離脱」されて終わりです。
これらの理由から、CTA(Call To Action)はどうしても必要となる機能です。一般的なCTAは、下記3つのパーツから構成されており、ページ最下部に表示することが出来ます。
- ヘッドライン(見出し)
- ボディコピー(本文)
- ボタン(申し込みや決済ページへのリンク)
CTAを自作することは可能ではあるものの、機能として設定があるテーマの方が圧倒的に楽です。CTA機能を搭載したテーマを選ぶようにして下さい。
機能③:ボタン設置が容易であること
コンテンツが少ないうちは「指名検索(会社名や店名)」でウェブサイトに流入してくる場合が多いです。指名検索の場合、表示されるのはだいたい「トップページ」。ということは、トップページから各ページへの導線を設置する必要があります。
トップページから各ページへ誘導するには「リンク」を貼れば良いのですが、ここ最近人気のあるウェブサイトやアプリをチェックしてみると、「テキストリンク」はほぼ使われていません。使われているのはほぼ「ボタンリンク」です。
ある程度関係性が構築出来た相手にはテキストリンクでも問題ありませんが、初見の閲覧者と関係を築くには変なところで違和感を感じさせないことが肝要です。なのでボタンを使って各ページに誘導するのがベターとなります。
ボタンはCTAより簡単に自作出来ますが、元からボタンを実装しているテーマの方が断然楽ですし、デザインも統一されているというメリットがあります。ですので、ボタンのテンプレートがあらかじめ実装されていて、簡単に設置出来るテーマを選びましょう。
2. お勧め無料テーマの紹介
私はWordPressサイトの制作業ではないので情報量は少ないですが、実際に検証してみてお勧め出来ると感じたWordPressテーマを紹介します。上で説明した3つの機能を実装済みで、ビジネス用途で十分使えるクオリティのものばかりです。
②-1:Cocoon
Cocoonは、「わいひら」さんという方が公開している無料WordPressテーマです。煽りや盛り一切なしで、「本当にこれが無料?」と言いたくなるくらいクオリティが高い。
シンプルかつ優しい感じのデザインは好みが分かれるところでしょうが、デザインが気に入った人にとっては他に短所はないんじゃないかと思うくらいの出来です。ブログ用として使うなら最強のテーマだと思っています。
ビジネス目的で使うという視線でチェックすると、ファーストビューの動画表示やLP用テンプレートは実装していないというマイナスポイントはあります。しかし、CTAやボタン、ウィジェットや装飾といった部分については抜け目なく搭載されており、無料テーマで作ったとは思えないハイレベルなWordPressサイトを構築することが出来ます。
Cocoonのメリット
・表示速度が速い
・外観のカスタマイズが容易、かつ無料で行える(多数の「無料スキン」が存在)
・カスタマイズ情報がダントツに多い(検索で見つかる情報に加え、専用フォーラムも存在)
Cocoonのデメリット
・動画設置が出来ない(カスタマイズで対応可能?)
・LP用のテンプレートはない(カスタマイズで対応可能?)
・デザイン(あなた自身が好みでない場合)
②-2:Lightning
Lightningは、「Vektor,Inc.(株式会社ベクトル)」が提供している無料WordPressテーマです。こちらも、非常にクオリティが高いテーマに仕上がっています。
Lightningの特徴は、「多機能プラグイン ExUnit」の追加によって機能拡張が容易に出来ることです。CTAはもちろん各種装飾など、初心者が頭を抱えそうなカスタマイズや機能実装を簡単に行うことが出来ます。
但し、「ExUnit」がサポートしていない機能は有料となります。例えば、ファーストビューで動画を表示したければ専用プラグインを。デザインを変更するには「スキン」と呼ばれるデザインテンプレートを購入する、といった具合です。
「デザインや基本的な機能を無料でお試し頂き、お気に召したら有料プラグインやスキン、上位グレードのテーマをご購入下さい」という考えで無料配布しているようなので、ベンダーの話に乗ってみるつもりで使ってみるのが良いでしょう。しつこい売り込み等は一切ないので、安心して使うことが出来ます。
Lightningのメリット
・Cocoonほどではないが速い
・もともとのデザインがコーポレートサイト寄りなので、構築しやすい
・「ExUnit」により、機能拡張が簡単に行える
Lightningのデメリット
・動画設置が出来ない(有料プラグインの追加が必要)
・LP用のテンプレートはない(カスタマイズで対応可能?)
・デザイン(あなた自身が好みでない場合)
3. 公式サイト、他
お勧め無料テーマの公式サイト、ダウンロード情報については下記の通りです。
③-1:Cocoon
Cocoon:WordPress無料テーマ
Cocoonテーマのダウンロード:Cocoon
③-2:Lightning
Lightning:無料で使える超高機能WordPressテーマ
VK All in One Expansion Unit:WordPressでのサイト構築が飛躍的に楽になる多機能プラグイン
Lightning-WordPressテーマ:WordPress.org