Section3:契約-重点ポイントを徹底解説-

このセクションでは「ドメイン」「サーバー」契約時の重要ポイントを解説していきます。また、どうしても有料テーマを使いたいという方向けに、有料テーマ選定時のポイントも解説しています。契約時のチェックリストとして活用して下さい。

契約時の最重要ポイントとトラブル事例

契約時の最重要ポイントとは、「必ず自分名義(会社名義)で契約する」ことです。

その理由は、第三者に契約を任せるとトラブルに発展するリスクがあるから。私の周りでも実際に下記のようなトラブルが発生しています。抜本的な予防策は、「必ず自分名義(会社名義)で契約する」こと。これが全てです。

まずは「実例」をご一読頂き、同様の被害に遭わないよう注意して下さい。

ドメインに関するトラブル

よくあるトラブルが、ウェブサイト制作会社等の第三者にドメイン取得を委託した場合に発生するトラブルです。内容は、

「業者との契約を打ち切り、ドメインの譲渡を要求したら拒否された、、、」というもの。

契約等を盾に頑なに拒まれたケースもあれば、「当時の担当者が退職していて確認出来ません、、、」といった突っ込みどころ満載の理由で拒まれたケースもありました。でも、どんな理由であっても譲渡してもらえなかったというのは事実です。

こうなるとドメインを取得し直さなければなりませんが、今まで使ってきたドメインを取得出来る保証はありません。しかもドメインというのは、使い続けることで検索エンジンの信用が上がるとされています。望まないドメインの変更は、まさに「大損害」と言えるのです。

このようなトラブルを避けるため、ドメインは必ず自分で取得(契約)するようにして下さい。

ちなみに、何かしらの商品・サービスと抱き合わせでドメインを無料または格安で提供している事例も散見されますが、これも上記の事例と全く同じです。

目先の価格にとらわれず、解約したらドメインがどうなるのかを確認してから契約するようにして下さい。

サーバーに関するトラブル

こちらもウェブサイト制作会社等、第三者に契約を委託した場合に発生しています。ドメインと同様、何のかんのと理由を付けられウェブサイトのデータ譲渡を拒否されたというケースです。やはり、委託先との契約を打ち切るときに発生しています。

ウェブサイトにアップしている各種データや設定についてバックアップを取っていれば、多少時間はかかっても復元は可能です。しかし、全て専門業者にお任せしている事業者がそんなことをしている訳はなく、結果的に一から作り直しという大損害を被る結果となりました。

このようなトラブルを避けるため、サーバーも必ず自分で契約するようにして下さい。

有料テーマに関するトラブル

有料テーマが原因のトラブルは今のところ私の周りでは発生していません。リスク度合いもドメインやサーバーに比べればかなり低いです。ただ、トラブルが起こるとすれば、ドメインやサーバーと同じく委託先(サイト制作会社等)との契約解除時しか考えられません。

何故なら、ベンダーがアラートを出すのは直接の契約先だけだから。つまりアラートの内容を把握出来るのは委託先だけなので、委託先を切れば自分達には何が起こっているか分からない、という状況に陥りかねないからです。

「ウェブサイトを自作」する場合はテーマベンダー(メーカー)と直接契約するので、ベンダーからのアラートを見逃さない限りトラブルは発生しません。つまり有料テーマも自分で契約するべきなのです。

トラブル事例の紹介はここまで。それでは、契約時のチェック項目について解説していきます。

契約時チェックリスト①:ドメイン

前のセクションでもお伝えした通り、ドメインとは、ざっくり言えばウェブ上の「住所」です。ウェブ上には何億というウェブサイトが存在しますが、住所と同じで全く同じドメインは存在しません。

ドメインの取得(契約)とは、「任意の文字列(第3レベルドメイン)+特定の文字列(トップレベルドメイン)の組み合わせを取得・利用すること」となりますが、注意すべき2つのポイントがあります。

・全く同じドメインは存在しない=「早い者勝ち」
・「特定の文字列」部分には利用条件等のルールが存在する

よってドメイン取得時の重要ポイント(チェック項目)は、下記3点となります。

ドメイン取得時の重要ポイント

・第3レベルドメイン選択時のポイント
・トップレベルドメイン選択時のポイント
・欲しいドメインが利用不可(他者が取得済み)だった場合
 ※ドメインの詳細は、下記JPNICのコンテンツに分かりやすくまとまっています。

ドメイン名のしくみ:JPNIC(一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター)

各項目の詳細は、下記の通りです。

①-1:第3レベルドメイン選択時のポイント

率直に言って、ドメイン名は「気にする人は気にするし、気にしない人は気にしない」というのが実態です。
でも、「信頼の確保」という観点で考えれば、不信感を抱くようなドメイン名は避けるべきなのは間違いありません。

よって、ドメイン名は企業名(屋号)またはサイトでアピールしたい商品・サービス名を選ぶのがベストです。

①-2:トップレベルドメイン選択時のポイント

トップレベルドメイン(以下、「TLD」と表記)とは、ドメイン末尾の「.(ドット)」以降の文字列のこと。gTLD/ccTLDの2種類に大別出来ます。

gTLDとは、Generic Top Level Domainの略で、汎用または分野別ドメインのことを指します。

gTLDの例:「.com」、「.net」等

ccTLDとは、country code Top Level Domainの略で、国や地域に割り当てられたドメインのことを指します。

ccTLDの例:「.jp」、「.us」等

TLDには業種や居住地、事業形態などの利用条件が付いているものがあり、申請時に条件に合致しているかを確認される場合があります。また、TLDごとの価格もピンキリですので、「利用条件」と「価格」の2点をチェックしながら選定するようにして下さい。

特にこだわりが無ければ、おすすめは「.com」または「.co.jp」です(「.co.jp」は厳密に言えばTLDではありませんが)。その理由を簡単に解説します。

「.com」ドメインのメリット

・「ドットコム」という言葉は一般的に認知されており、信頼性が高い印象を与える
・利用料金が安い

「.co.jp」ドメインのメリット

・日本国内で事業を営む法人しか取得出来ない(個人は不可)
・「法人のみ取得可・時間が掛かる・費用も高い」ので、悪用されるリスクが低い=信頼性が高いとみなされる

とは言え、他のTLDがダメということではありません。先述の通り、「利用条件」と「価格」の2点をチェックしながらお好きなドメインを選定してみて下さい。

①-3:欲しいドメインが利用不可(他者が取得済み)だった場合

ドメインの取得は早い者勝ちなので、下記のようなケースが実際に起こり得ます。
下のような場合は要注意。可能なら、別のドメインを取得することをお勧めします。

例:「田中酒店」がウェブサイトを開設するために「tanakasaketen.com」というドメインを取得しようとした。
ところが、「tanakasaketen.com」は既に使われていたので「tanakasaketen.net」を取得した。

「一体何が問題なのか?」と思ったかもしれません。その答えは、営業妨害と誤認される恐れがあるから。過去には訴訟も発生しています。

「そんなこと、ウチに起こるか?」と思ったかもしれませんが、それは今の段階では誰にも分かりません。何事もない場合もあれば、トラブルになってしまうこともあるのです。

よってドメイン取得の際には第1希望~第3希望くらいまで複数の候補を考えておき、第1希望のドメインが既に使われていた場合には第2希望以下のドメイン取得が可能かを確認するようにして下さい。

契約時チェックリスト②:サーバー

レンタルサーバー選定時の重要ポイント(チェック項目)は下記3点となります。

レンタルサーバー選定時の重要ポイント(チェック項目)

・高速化対策
・セキュリティ対策
・サブドメイン無制限

各項目の詳細は、下記の通りです。

②-1:高速化対策

高速化対策が必須となる理由は、ウェブサイトの表示速度が遅くなればなるほどサイトを見ずに離脱する閲覧者が多いからです。数年前の調査ですが、GoogleやAmazonがウェブサイトの表示速度と離脱の関係を調査したところ、下記のような結果が得られたそうです。

ページの反応が0.5秒遅くなると、アクセス数が20%低下する。

Google(2006年)

ページの表示速度が0.1秒遅くなると、売り上げが1%低下する。

Amazon(2007年)

ページの読み込み時間が

・1秒から3秒になると、直帰率は32%増加する。
・1秒から5秒になると、直帰率は90%増加する。
・1秒から6秒になると、直帰率は102%増加する。

Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed:Think with Google(2018年)

つまり、表示速度が早ければ閲覧される確率が上がるということになります。だからウェブサイトの高速化対策は欠かせないものであり、高速化対策に積極的に取り組んでいるレンタルサーバーを使うべきなのです。

②-2:セキュリティ対策

ウェブサイトを開設すると分かることですが、いわゆる「スパムメッセージ」や不正アクセス等、ウェブサイトは様々なセキュリティリスクに襲われます。

だからセキュリティに力を入れている事業者を選ぶべきなのです。素人にとっては最も有効な対策と言えます。

サーバーそのもののセキュリティ対策は事業者側が取るべき対策なので、ここでは一旦置いておきます(有名どころはキチンと対策しているのでご心配なく)。チェックすべきポイントは、私たちが対処しなければならないセキュリティ対策が簡単に行えることです。一例を挙げると、下記のような対策があります。

  • SSL(Secure Sockets Layer)
  • WAF(Web Application Firewall)
  • 不正アクセス/不正ログイン対策
  • スパム対策

これらの対策が①用意されているか、②簡単に設定出来そうか…の2点をチェックするようにして下さい。

②-3:サブドメイン無制限

サブドメインとは、取得するドメインの「分家」のようなもの。例えば、このようなものです。

ドメイン:https://example.com
サブドメイン:https://any.example.com(赤文字の部分がサブドメイン)

サブドメイン無制限を推奨する理由は、下記2点です。

理由1:「期間限定のキャンペーン」に対応するページを多用するから。

「期間限定のキャンペーン情報」は、集客やセールスを行う上で非常に効果の高い手法です。ウェブサイトが完成すれば、このようなキャンペーンを簡単に行うことが出来ます。しかし、この手法は文字通り「期間限定」だから効果があるのであって、アップしたままでは顧客対応、競合対策いずれの観点から見ても損しかしません。

とは言え、キャンペーン情報をウェブサイトにアップ→期間終了のため外す…というメンテナンスには結構手間が掛かります。だからこの手の情報はサブドメインにアップしておいて、こんな風に切り替えます。この方が楽で、ミスも発生しづらくなります。

※このテーブルは、横にスクロールします。

キャンペーンの状況 サイトの状態 詳細
キャンペーン期間外 クローズ キャンペーン終了メッセージを表示※
キャンペーン期間中 オープン 閲覧/申し込み(購入)可能
 ※【注記】キャンペーン終了メッセージに加え、次回案内の予約を受け付けるメッセージと申し込みフォームを設置しても良い。

商品やキャンペーンの種類が増えれば増えるほどメンテナンスの頻度も上がります。だから、サブドメインはたくさん使える方が良い=無制限が望ましいとなるのです。

理由2:無料で使えるから

キャンペーン用に…とドメインを取得し続ければ、当然お金が掛かります。しかし、サブドメインなら無料です。

契約時チェックリスト③:有料テーマ

有料テーマ購入時の重要ポイント(チェック項目)は下記4点となります。

有料テーマ購入時の重要ポイント(チェック項目)

・利用条件
・スマホ対応は必須
・発売年月が直近のもの
・サポート体制

各項目の詳細は、下記の通りです。

③-1:利用条件

テーマによっては1サイトしか利用できないものがあります(2サイト目以降は追加料金を支払う)。

サブドメインの項で触れた通り、サイトは複数持つものだと思って下さい。有料テーマを使う場合は、費用対効果も考えながら選定しましょう。

③-2:スマホ対応は必須

検索ユーザーの7~8割がスマートフォンなどのモバイルデバイスを使っている時代です。スマホ対応していないテーマに金を払う価値はありません。有料テーマなら、スマホ専用ページを作れるものが望ましいです。

最低でも、「レスポンシブ(レスポンシブウェブデザイン)※対応」していることは必須となります。

 ※【用語】レスポンシブウェブデザイン
レスポンシブウェブデザイン (Responsive Web Design)とは、簡単に言えば閲覧者が使っているデバイス(パソコン、タブレット、スマートフォン等)の画面サイズに応じたウェブページを自動的に表示する手法のこと。

例えば、以下2つの画像はこのサイトのファーストビューをスクリーンショットで撮影したものです。画面幅が違うPCとSP(スマートフォン)とでデザインが変わっているのがお分かり頂けると思います。

レスポンシブウェブデザインの例・PC

レスポンシブウェブデザインの例・SP

③-3:発売年月が直近のもの

お金を出して有料テーマを購入するなら、下記の機能は必須です。
(各々の機能については、後のセクションで詳しく説明します)

  • CTA(Call To Action)が設置可能なもの
  • ファーストビューに動画表示が可能なもの
  • ファーストビューにボタン設置可能なもの
  • アイコンなどが最新であること(例:SNSやYouTubeチャンネルへのリンク)

しかし、発売年月が古いテーマにはこれらの機能に対応していないものもあります。

メーカーに改善要望を出したところで、通るか否かは分かりません。今までの経験で言うと、通らないことの方が多いです。だったらこれらの機能を搭載している新しいテーマを買う方が、あとで余計なストレスを溜めずに済みます。

③-4:サポート体制

先に言っておくと、有料テーマのベンダー(メーカー)にあまり多くの期待は抱かない方が良いです。特に、WordPress本体側の操作やカスタマイズに関する質問は「自分で調べろ」の一言で終了です(文体はもっと丁寧ですが)。

とは言え、①アップデートや不具合対応の速さ②ユーザーからの質問・要望に対する姿勢…の2項目はベンダーごとに温度差があります。初心者のうちは、これら2項目をチェックした上でテーマを購入すべきです。

サポート体制をチェックする簡単な方法を2つ紹介します。

③-4-1):対応の速さと質のチェック

購入前問い合わせを行い、知りたいと思ったこと全てに対する回答を要求して下さい。初心者だからと恥ずかしがることはありません。遠慮せずに聞きましょう。

問い合わせを行ったら、回答が来るまでの時間と内容を確認して下さい。約束を守れているか、回答の内容は分かりやすいものか…この2点をチェックすればそのベンダーの姿勢が見えてきます。ダメだと思ったら、他を当たりましょう。

③-4-2):量のチェック

検索で、下記項目をチェックしてみましょう。

・テーマベンダーのウェブサイトにサポート情報がアップされているか
・アップされている場合、ボリューム(件数)はどのくらいか

「サポート情報のボリュームが多い=ユーザーの要望や質問に答える姿勢はある」ということです。あとは内容をいくつかチェックすれば、大体の「程度」は把握出来ます。

あなたから見て、役に立ちそうなサポート情報をアップしているメーカーを選びましょう。

このセクションのまとめ

  • 「ドメイン」「サーバー」の契約時には、このコンテンツで解説したチェック項目を踏まえて契約を行う。
  • 最重要ポイントは、「必ず自分名義(会社名義)で契約する」こと

契約に関する重要ポイントの説明は以上です。次のステップに進みましょう。

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