ウェブコンテンツを見る/見ないの判断に最も深く関わる要素は「タイトル」です。その理由はシンプルで、「一番先に視線に飛び込んできて、一番目立つように表示される個所」だからです。
他の判断要素としては、タイトルに加え作者情報やスニペット/ディスクリプション※などがあります。しかし、最初に視界に飛び込んでくるのがタイトルである以上、タイトルが最重要箇所であることは間違いありません。
※スニペット/ディスクリプション:コンテンツの概要を示す説明文のこと。検索結果やサイト内のコンテンツ一覧等で表示される。
では、どんなタイトルを付ければ良いのか?…残念ながら、この質問に対する唯一無二の答えはありません。コンテンツをアップするメディアとターゲットによって答えは変わるからです。
とは言え、思いついた内容をそのままタイトルにすれば良いかと言えばそれは違います。アクセスを集めるための一定の「法則」は存在するからです。
そこでこのコンテンツでは、ウェブコンテンツにアクセスを集めるタイトルの「法則」について解説していきます。
タイトルが持つたった1つだが極めて重要な役割とは?
タイトルの役割は「注意を引き、行動を促すこと」。より具体的に言えば「注意を引き、コンテンツを見るよう促すこと」。これ以上もこれ以下もありません。実にシンプルで覚えやすいですよね。
ちなみに、タイトルの役割はコンテンツの種類を問わず共通です。テキストコンテンツなら中身を読んでもらうこと。音声や動画なら視聴してもらうこと。これが役割となります。
反応が取れるタイトルを作る3つのポイント
次に、タイトル作成時の基本的なポイントを3つ解説します。
いずれも流行り廃りの無い普遍的なものばかりですので、これらのポイントを踏まえてタイトルを作成してみて下さい。
ポイント1:「関係性」を意識する
「タイトルの役割は注意を引き、コンテンツを見るよう促すこと」
こう聞くと、「だったら、とにかく目立たせれば良いのでは?週刊誌みたいに」と思ったかもしれません。それはある意味正しいのですが、ある意味では間違いです。
その理由は、ターゲットとの関係性によって結果が大きく異なるから。「関係性によっては真逆の結果を生む」と言った方が適切かもしれません。
関係性が出来ているリストに直接配信するコンテンツなら、突拍子もないタイトルを付けてもある程度のアクセスは望めます(関係性が良好なら、大反響を生むこともあります)。
しかし、検索ユーザーなどの未だ何の関係性もないターゲットとの接点は、彼らの頭に浮かぶキーワードだけです。彼らが「今満たしたい欲求」は、自分が知りたい情報を知ること。自分の知りたい情報とマッチしないと判断されれば、スルーされてしまいます。
検索エンジンもこうした人間心理を理解しているのか、実際に検索しても中身とタイトルに相関性の無いコンテンツが上位表示されることはありません。
という訳で、ターゲットとの関係性によって適切なタイトル名は変わります。特に検索流入を狙うコンテンツの場合、目立つだけのタイトルは逆効果になることが多いと覚えておきましょう。
ポイント2:イメージを「言語化」する
ほとんどの場合、タイトルはテキスト(文章)で表示されます。
ウェブサイトのコンテンツはもちろんのこと、YouTubeなどの動画コンテンツもタイトルはテキスト表示です。よって「注意を引き、行動を促す文章」を作る必要があります。
文章と言っても、論文のような堅苦しい文体にする必要はありません。むしろ子供でも理解出来るような日常会話調の文章が望ましいです。これは、「売る文章」と呼ばれるセールスコピーの世界でも鉄則とされています。
ということは、その場の情景や会話で出てきたフレーズなど、ターゲットに伝えたい内容を子供でも理解出来る文章に変換(=言語化)する必要があるということになります。
ですので、頭に浮かんだイメージを言語化出来る様、日頃からトレーニングを積んでおくべきです。WordPressサイトを立ち上げるのなら、投稿を重ねることが良いトレーニングになります。
ポイント3:「視認性」を意識する
そもそも人は、長文よりも短文を好む傾向があります。短文なら、パッと見た瞬間書いてあることがイメージ出来るからです。分かりやすくまとまっているほどイメージは鮮明になり、次の行動に移りやすくなります。
つまり、タイトル作成時に意識すべきは「視認性」。一瞬で中身をイメージさせる短くて分かりやすいタイトルがポイントになってくるのです。
AWAI※の調査結果によれば、成功した広告のヘッドライン(いわゆる「キャッチコピー」と理解してOK)は圧倒的に短文が多く、具体的には8ワード未満のヘッドラインが優秀な成果を生んでいるそうです。日本語訳すると、30文字くらいまでの短文となります。
※【注記】AWAI(American Writers & Artists Institute:マーク・フォードやダン・ケネディなどのエキスパートが名を連ねる権威的協会。コピーライティングトレーニングなどのライター育成プログラムを数多く提供している)
広告のヘッドラインもウェブコンテンツのタイトルも、果たすべき役割は同じです。よって、ウェブコンテンツのタイトルも極力短くまとめる方が成果につながると言えるのです。
短いタイトルが有効な理由がもう1つあります。それは、検索結果に表示されるタイトルの文字数です。
ウェブコンテンツのタイトルは、表示される文字数が制限されています。本稿執筆時点(2020年5月)で当サイトをGoogle検索した結果、表示された文字数は下記の通りです。
- パソコン:最大32文字
- スマートフォン:最大49文字
ここで思い出して欲しいのですが、先程紹介した成功しているヘッドライン(の日本語訳)は、最大30文字程度でしたよね。検索結果に表示される文字数とほぼ同じです。
これが意図的なものか偶然かはGoogleの中の人にしか分かりませんが、
・成功を収めたヘッドラインの文字数は、15~30文字前後が多い
・32文字以内なら、検索結果にタイトルの全文が表示される
つまり30文字を目安にタイトルを作れば、全文が表示されるので成果につながる可能性が高い。
ということになります。
Google検索結果に表示される内容は定期的に変更されており、このままの状態が続くという保証はありません。しかし、表示される文字数を少なくすればするほど判断材料が減るので、ユーザーの利便性を損ねることになります。
さすがにそのような改悪はしないと思いますので、「30文字」を意識してタイトルを作っていきましょう。
まとめ、及び最後に伝えておきたいこと
ここまでお伝えしてきた内容をまとめます。
タイトルの役割は「注意を引き、行動を促すこと」。タイトル作成時のコンセプトはこの1点だけです。
タイトル作成時の具体的なポイントは3つで、言語化と視認性と関係性です。これらのポイントを押さえながらタイトルを付けていきましょう。
手順化すると、下記の様になります。①と②は逆でも良いですが、まずはこの流れでやってみて下さい。
- ターゲットが求める情報を端的に示すキーワードを割り出す
- キーワードを引き立てるイメージ(情景やフレーズなど)を言語化する
- これらのネタをもとに、パッと見てすぐに言いたいことが分かる短文にまとめる
ウェブサイトの運営に苦戦しているというビジネスオーナーの話を聞いてみると、専門家としての知見は豊富なのに、上手くアウトプット出来ていないというケースが散見されます。
もしあなたもこんな状態にいるのなら、ある意味朗報です。何故なら、知見が豊富=ネタには困らないということ。加えて、根本的な課題は「アウトプットの仕方を知らない」という1点だけだからです。
このコンテンツを参考に、アウトプットに励んでみて下さい。解説してきたノウハウは基本的なものばかりですが、使えば反応が変わってくるはずです。実践し、テストを重ねて、当たりパターンを見つけて下さい。
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